犬
私が暮らしている家にはポメラニアンがいる。
もともと夫んちには外犬がいた。
番犬としてかわれていて、昼間は鎖から離してもらって
庭や外を(汗)一人で散歩して、自由を満喫している犬だった。
名前も犬。
夫の家ではもともと、夫が小さい頃から犬を飼いつづけているらしい。
その外犬の親の代から飼っていたらしいから。
けれどそれはあくまでも親が飼ってるだけであり
また外犬で、また自由気ままな犬で、夫は家に犬がいることすらあまり意識になかった。
その犬が死んでしまったのが丁度3年前の5月頃。
12~3歳だったらしいので、老衰だったのかな・・・。
そして10月、新しく室内犬がやってきた。
前の犬は日本の犬のミックスって感じだったけど
今度は明確なポメラニアン。
夫のお姉さん夫婦の下で飼われていたのだけど
家を引っ越すにあたり飼えなくなってしまったので
預かってほしいという理由で彼は夫の家にやってきた。
すでに4歳をこえていた。
ふわふわもこもこのぬいぐるみみたいなポメラニアン。
最初は、預かっている子だからということで、
姑も舅も夫も大切に扱っていた。
えさも気を使い、美容院にもつれていき、散歩もかかさずつれていき。
みんなで大事にしているうちに、彼の家で変化がおこった。
それまで夫の家では犬は「番犬」でしかなかったと思う。
それなりに大事にはしていたけど、犬は犬という扱いだった。
ところがいつも家の中で一緒にいるうちに、あきらかに犬が家族になっていた。
舅も姑も、自分たちのことをじーちゃんばーちゃんと呼びながら犬に話し掛ける。
夫も、常に家の中で犬をみるようになって、自覚がでてきたのかかわいがりだした。
結局お姉さん夫婦はそのままポメラニアンを迎えにくることはなく
その犬は夫の家の家族になった。
結婚して、ポメラニアンは私んちの犬、という扱いにもなった。
私も彼をかわいがっている。
だけど、時々思う。
この順番が逆だったら。
先に室内犬を飼っていて、あとで番犬として外犬を飼い出したんだったら。
多分前まで飼っていた代々の外犬たちは、もっと家族として可愛がってもらえただろう。
そう思うと前の犬が不憫にもなり、また今の犬が幸運にも思え、
あんたはいたせりつくせりで幸せもんだね。と、
つい、話し掛けてしまうのだった。
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